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伝統的なエナメル文字盤

航海中に“時”と“分”の読み取りを容易にするため、フェルディナント・ベルトゥーは自身のマリンクロックN°6用に2種類の目盛付きの2段構造の文字盤をデザインしました。中心にローマ数字で“時”、その外周にアラビア数字で“分”を表示しています。



クロノメーター FB 2REの文字盤の構造はこの考えを踏襲し、それをグラン・フー・エナメルで製作するという、さらに複雑な段階を加えました。この文字盤は、2つの部分から構成されています。ひとつはドーム型で外周に位置し、時を読み取るための目盛りがあります。もうひとつは、中心に僅かに低く設置された平らな円盤です。どちらも、グラン・フー・エナメル製で、800度に熱せられた特別な炉で何度も焼成する必要があります。ベースは非磁性のスティールが使われています。歪みを避けるため完全な温度管理と正確な焼き入れ時間が重要ですが、この素材を選ぶことで従来の裏面のエナメル分の余分な厚みをなくすことができます。

文字盤上の表記も同様にエナメルで描かれており、炉でさらにもう一度焼成が行われます。“時”表示のローマ数字、“分”表示のアラビア数字、分と秒のためのレイルウェイがブランド名とオリジナルの表記« Chronomètre Val-de-Travers Suisse »を取り囲んで描かれています。リファレンスFB 2RE.1の文字盤は、ホワイトエナメル文字盤に黒色で描かれた表記が、リファレンスFB 2RE.2では、深いブラックエナメル文字盤に白色の表記が際立っています。


クロノメーター FB 2REには、クロノメーター FB 1の針を思い起こさせる形にスケルトン加工が施された18Kゴールド製の短剣型時分針が使われています。短い時針は文字盤中央のプレートギリギリの長さで、中間にある膨らみにより強調された分針は分が刻まれた部分まで伸びています。チタン製の極めて細い秒針は、0.01グラムの重さしかありません。この軽さはルモントワール機構への負荷を軽減しています。

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